こんにちは。田舎暮らしブロガー、赤ペソ先生(@spinf60 )です。
わたしは、自分の家で食べる分……ほんの少しだけ、田んぼを作っています。
田んぼを作っているんですが、母から引き継いだばかりなので、わからないことだらけで試行錯誤中です。
そんなわけで、色々とトラブルを経験したので、その都度調べた結果をまとめてみました。
※この記事はわ、たしが新たに学日を得たタイミングで更新していきます。
冬
冬の間の準備が、春の田んぼに影響してくる。
稲刈りの後、必ず田んぼを耕す
稲刈り後、田んぼを耕して『わら』をすき込むこと。
理由1:わらについている『いもち菌』対策
稲刈り後のわらを積んだまで放置していると、その中でいもち菌が増える恐れがある。
土にすき込んで発酵させることで、いもち菌対策ができる。
石灰を入れると良いという話もあるが、バチルス菌などの微生物が入っている土壌改良材を入れてすき込むと、腐敗が抑えられて良いと思う。
考察いもち病は、イネ科の植物に発生する病気。
JAの指導では、田植え後に余った苗をそのまま田んぼに放置していると、そこにも発生する模様。
葉っぱが密集して、風通しが良くない状態だと、いもちが発生するらしい。
注意深く田んぼの周辺を見渡すと、あぜや、竹の葉っぱ(笹)にも同様の症状が出ている(実は、竹もイネ科なのです)。
このことから
- いもちは無くならない(竹や草から移るならしょうがないわよ)
- あぜの草はできるだけ短くしておくべき
ということが考えられる。
あぜの草を短くしておくことに関しては、カメムシ対策にもなる模様。
※余談
2017年。我が家の田んぼ、今まで見たことがない『穂いもち』という症状が出ました。
前年までは、葉っぱにいもちの症状が出ることが多く、7月〜8月に葉っぱにいもちを見つけたら、いもち病に効く治療剤(殺菌剤)を散布していました。
おそらく……その影響で穂いもちが発生しなかったのだと思う。
2017年は、葉っぱにいもち病の症状が見られなかったので余裕をこいてたんですが、穂が出揃い始めた頃(穂揃期)に、空の穂や、茶色く変色している穂を見つけたことでいもち病にかかっていることに気づきました。
発生してから散布する農薬は『治療薬』。
治療薬は
- 粉タイプ(粉剤)
- 濃縮液タイプ(液剤)
しかないとのこと(JA職員談)。
予防薬(防除薬)であれば、粒剤という水田の水の中に散布する、一番めんどくさくないタイプを使うことができるので、梅雨が開ける頃には必ず粒剤を投入したほうが良いと思う。
※水深が深いと穂いもち、浅いと葉いもちが出るそうな。
理由2:土の中にある雑草の種対策
2017年、除草剤を散布するタイミングが遅れた影響で、細い雑草(クログワイ等)に大いに悩まされました。
クログワイ(カヤツリグサ系)の雑草は球根が残るので、そのままにしておくと翌年また生えてきます。
球根は寒さに弱いので、冬に田んぼを耕し、田んぼの表面に球根を出すことで、寒さで球根をやっつけて、翌年の発生を抑えることができます。
ただし、表面に現れた球根がダメになるだけで、土中にあるものはそのまま来年まで生き残るので、できることならば、冬の間に2〜3回耕したほうがよい。
考察
2016年の冬、耕すのがめんどくさかったから、細かく切られたわらも放置し、田んぼも完全に乾かない状態にしていた。
これがどうも悪かった模様。
『風が吹けば桶屋が儲かる』
ではないけれど、
「冬に田んぼを耕せば、春、草が出にくくなる」
というのは間違いなさそうです。
ただ、除草剤を撒き忘れた影響もあるけどね……。
春
あぜを塗れ
田んぼの畦。
最近はあぜ波とかあぜ板と呼ばれる、プレートを立てている方もいますが、できれば塗ったほうが良いかもしれない。
理由1:モグラ等の穴対策
モグラ、ネズミ、オケラなど、土中に巣を作り穴をほっていく生物がいます。
それらの動物の影響であぜに穴が開いている可能性が大いにあります。
穴が開いていると、田んぼに水を張っても十分な水がたまらないし、最悪の場合、水が漏れている箇所から決壊する可能性もあります。
濡れるのならば塗っておいたほうが良い。(たぶんあぜ波でも大丈夫)
※ちなみに、モグラの穴だらけにしないため、彼岸花を植えるというアイデアもある。
理由2:バッタの問題
バッタは、卵をあぜに植え付ける。
あぜを厚めに塗ることで、卵の孵化タイミングを遅らせることができる可能性がある。(あくまで可能性の話)
タイミングがずれてくれれば、稲の被害も最小限に済むので、被害に合う可能性が減るのであれば、あぜを塗ったほうが良い。
理由3:あぜの高さを保つため
あぜの上を人が歩いたり、土が流れたり、草刈り時に土を削ってしまうことで、あぜの高さが少しずつ下がる。
あぜが下がると田んぼに貯める水位にも影響してくるので、毎年あぜをぬる事で、一定の高さに戻すことが出来る。
あぜの幅が広く、土が下がる心配がないのであれば、あぜ板を使うほうが毎年あぜを塗らなくて良いので楽。
下記商品は10~15年の耐用年数がある。
田植え後
とにかく除草剤はは忘れずに絶対に入れておけ
田植え後に除草剤を忘れずに入れる
除草剤を入れ忘れると、腰を痛めながら草を抜く作業をしなければいけなくなります。
絶対に入れ忘れるな。
あと、水の管理もしっかりしろ。
田植え後の除草剤は水田の水の中に散布する。
高齢化で背負式散布機を背負うのがしんどくなってくるので、投げ込み式を導入したほうがよい。
ただ、その際に水の管理をきちんとしていないと、除草剤が十分に効かず、草が生えてくることがある。
- 田んぼに十分な水を貯める
- 田んぼから流れ出る水をせき止める
- 水路から流れ込む水もストップ
- 除草剤散布
水が流れ込むと、有効成分が薄まる。
水を止めて田んぼから流れ出るようにしていたら、水面が低くなって、農薬の濃度が濃くなるのでダメ
水管理はなかなか難しい。
農薬や肥料に関しては、説明書きに記載されている規定量の1.5倍を散布したほうが良さそう(実体験&近所の農家さんの話)
もし、初期除草に失敗しても中後期の除草剤があるので慌てることは無いが、生えている草の長さには気をつけろ。
梅雨明け後
長雨の時は「いもち」が発生しやすい。
また、朝露が多くつくところでもいもちが発生しやすいような気がする。
いもち予防薬を撒け
いもち病は『発生するものだ』と思って対策をしておいたほうが、良い。
いもち病というと、葉っぱに現れる症状が目立ってわかりやすいのですが、穂いもちの方が、ショックが大きい。
空っぽの穂や、茶色くなった穂を見ると
「せっかく今まで除草とか頑張ったのに、身が入らなかったらショック」
という状態になります。
それならば……
そもそも、いもちが出ないように冬の段階から、わらをすき込んで乾いた田んぼを作る事でいもち菌を残さないようにして、予防の薬を散布する事で、いもち病が蔓延しにくい状況を作るべきではないかと思います。
なにより、事前にやるほうが手間がかからない
穂いもちは、穂が出る前にいもちにかかっている可能性がある。あらかじめ予防薬を散布する必要がある。
田んぼを干せ
田んぼを水を抜いて乾燥させる(干す)ことで、稲の根が広がり、倒れにくくなる。
我が家は粘土質の土なので、強めに干す必要がある(親指が入るくらい土をひび割れさせ、歩いても沈まない程度まで干す)が、砂状の田んぼであれば足跡が残るくらいが好ましいとのこと。
稲の品種によって時期はズレるが、穂が出る前には水を再度貯める必要がある。
参考リンク
まとめ
田んぼ作りは冬から始まっている……
カレンダーみたいに年が変わったら、きれいにリセット……されるわけではありません。
やることをきちんとやっておけば、結果がついてくるのだと思う。
そんなわけできょうのブログはここまで。
最後までご覧いただきありがとうございます。
またどこかのLogで(^_^)/~ 赤ペソ先生(@spinf60 )でした。