毎日ブログ書いているので、『ブロガーです』と名乗って良いのだとは思うけど、ブログからの収入など皆無に近いので、自慢気に『ブロガーです』とも言えないと思っている赤ペソ先生(@spinf60)です。
今回は、私の好きな本の紹介です。
まとめる能力がないので引用しまくりです。いろいろごめん。
武者小路実篤著『真理先生』
真理先生 (新潮文庫) | ||||
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この本の裏表紙の解説には
今日の小説には暗い世相を描き、人生を否定的にみた作品が多い。時代の実相はその通りかもしれないが、人生の美しさ、人間の善意を大胆に表明した作品があっていいはずで、本書はそういう作品の典型である。登場人物はすべて善人だが、善人とはお人好しではなく自分の理想や信念に忠実な努力家であり、こうした人物の異様な魅力を描き、人生肯定家としての作者の頂点をなす作品。
と書いてあります。
作品に悪い人は出てきません。
ただ、考え違いや思い違いで間違ってしまうことはあるけれど、それでも作品に出てくる人は、ほんとに良い人ばっかり、読んだ後になんだかホンワカする本です。
まとめるの難しいな。
導入部
真理先生と呼ばれている60過ぎと思われる人物が主人公ですが
物語は彼の友人、山谷という男性の語りで進んでいきます。
当初山谷氏は、真理先生のことを『真理真理』と口にする、誇大妄想がひどい男だと思い、
自分だけが真理を知っているんだという顔をしているようで、食わず嫌いから遭わずにいました。
ですが、実際に会ってみると、ごく真面目な男であり、真剣な人間性を感じ、興味をひかれ友人になります。
真理先生は、独身で身の回りのことは全部弟子が世話をしてくれているという羨ましさ。
午前中は先生から呼ばれた人だけが逢いに行き、午後は色々な人が訪ねてきて、先生に質問をする。その質問に対して、彼のいう真理にそって気持ち良いようにぴたりぴたりと返事をしていく。
ある人が「先生の考えは実に平凡だ」というのですが、真理先生は言います。
「僕はあたりまえのこときり言いたくない。今の人はあたりまえの事を知らなすぎる。何でも一つひねくらないと承知しない。糸巻きから糸を出すようにしゃべるのでは我慢ができない。わざと糸をこんがらかして、その糸をほどく競争をしているようなものだ。あたりまえでないことをもっともらしくいうと、わけがわからないので感心する。こういう人間が今は多すぎる。僕はそんな面倒なことをする興味は持っていない」
このセリフが私すごく好きなんですよ。
特に、『僕はそんな面倒なことをする興味は持っていない』にしびれるね。
ただ、私、ちょいちょい変な小ボケを入れて話をややこしくしようとしますけどね(^_^;)
この本が書かれたのは、昭和27年で、60年異常たつんだけど、今も全く変わらないよね。
テレビのコメンテーターは、ちょっとひねった小難しいことを言ってる。
なんか上手いこと言わなくちゃいけない雰囲気でコメント言うけれど、思うに、それは
そもそも視聴者が言わせているのだと思う。
『テレビに出ているんだから、アタリマエのこと言ってないで、もっと気の利いた事言いなさいよ』と(笑)
けど、あたりまえってのは本当に当たり前かなとおもうんだよね。
常識を疑え みたいな感じで以前同じようなこと書いたけど。
自分は当たり前と思っていても、実は当たり前ではない場合もあるし、逆に相手が当たり前だと思っていることが、本当はあたりまえじゃないこととかね(家族内のルールとか、方言とか)これは、声に出して発信してみないことにはわからないのだよね。
そういった点で、真理先生はブロガーではないかと思うのですよ。
(強引に持ってきた(笑))
自分の思う信念・真理を発信し続けることで、その考え方や思いが気に入った人が、弟子(ブログだと読者だね)としてついてくれる。というね。
イケダハヤトさんや、ヨスさんのようにプロブロガーと呼ばれている方々は、その自分の思う当たり前を怖がらずにどんどん発信しつづける事で、その情報発信することで生活することができているのだ。
(たくさんの読者がつくことで、その読者から生活の面倒を見てもらっている感じ)
そういった、はなし……
あ、ごめん。何の話してたのかわからなくなった(笑)
真理先生の話ですよね。
ホントにね、いいんですよ。
断捨離で小説系の本はじゃんじゃん処分していったけど、この本だけは手元においておきたいくらい好きです。
真理先生 (新潮文庫) | ||||
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まとめ
武者小路実篤本の紹介は、以前もしたのですが、その時は詩集の話でした。
実は、武者小路実篤を読んだのは、詩が先で『他に詩集は無いのかな』と思ってAmazonで調べていたところ、評価が高かったのでこの本に出会って読んでみたのです。
人生に疲弊してくると、悪人が出てくる読み物など一切読みたくないわけです。
良い人ばかりに囲まれて、良い人と一緒に生活したいのです。
そうするためには、自分が良い情報を発信するしか無いのかなと思うね。
そんなわけで、今後とも精進します(^_^;)
そんなわけできょうの備忘録はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございます。
またどこかの備忘録で(^_^)/~