こんにちは。プチ兼業農家、赤ペソ先生(@spinf60 )です。
うちには小さい田んぼがありまして、自分の家で食べる分の米を作っています。
残りを売ったりしてますが、だいたい毎年赤字(笑)。
確定申告時に所得控除されるくらいしかいいことがない(笑)
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本業の農家さんはトラクターで作業されますが、山奥の一人農家だと、耕うん機を使うことが多いんじゃないかな?
そんなわけで今回は、わたしが耕うん機で田植え準備をする際の備忘録です。
耕うん機を使う人には役に立つかもしれません。
少なくとも私自身が見返す時に役立ちます(笑)
田んぼ作業前
種から苗を作ってくれる農家さんに依頼
3月に農協から購入した種籾(注文は前前年に小組合の回覧板で回ってくる)で苗まで育てて(育苗)&田植えもやってくれる農家さんに依頼。
【作業記録】
メモ:苗 36箱
種は前年にJAに頼んでおく。
1反4kg(20枚)程度なので8kg。
苗は1枚あたり650— 赤ペソ先生 (@spinf60) May 29, 2014
自分で田植え機を持っていれば良いけれど、年に1回しか使わないのに買うのはもったいないし、置く場所の問題もある。また、田植機に合わせた苗を育てなければいけないので、結局の所、植えてくれる農家さんに育苗もお願いしておくのが間違いない。
自分で手植えをする場合、、んぼの一部を代かきしてそこで育苗する必要がある。
わたしが子供の頃はコレをやってたけど、今は機械で植えるのが主流なのであまりやっている人はいない。
ただ、この場合、苗を大きく育てるため、6月頃に植えていたような気がする。
植えてくれる農家さんは、近所で田んぼ作っている人に聞いて、知人を紹介してもらうのが良い。
【作業記録】9:00頃 田植を依頼している上野さんが家に来られたので、あきげしき5Kgの種籾を渡す。5月下旬に田植え予定と伝えたら、準備ができたら連絡くださいとのこと。
— 赤ペソ先生 (@spinf60) March 26, 2016
※5kgってつぶやいてるけど、実際は8kg頼みました(;´Д`)
耕うん機の確認
- 燃料の軽油を購入し補充。軽油は灯油などのポリタンクで購入可能。
- 冷却水の補充。コックを閉めて水道水を入れる。(冷却水が凍結して耕うん機が破損する可能性があるので、冬は水を抜いている)
- ロータリー刃のナットに緩みが無いか?爪に折れがないか確認。緩んでいたら締め直し、折れていたら買う。
中央部分は偏心爪と呼ばれる角度がついた爪なので購入時気をつける。メーカーから刈っても良いがホームセンターなどで売ってる物の方が安い(トラクター用と耕運機用は違うので注意が必要(間違えて買った(^_^;)))
- 補助タイヤが錆びてるなら潤滑スプレーを吹きかける。
- グリースを各パーツ部分に注入。オイルの残量確認。
- 畑用のタイヤを装着し、空気圧の確認。
空気が抜けていると走行時まっすぐ進まないので気をつける。取り付け時の方向にも気をつける。(>>>)←こんな感じで尖っている方向が前を向くようにする。
・水田用タイヤにも空気が入っているか確認。
田植え準備開始
4月後半から5月初めに行う(植え付ける作柄によって変わる。JAに確認すると、作る銘柄によって『いつ頃植えるか』がひと目で分かるカレンダーがある。
JAのホームページにもある(参考:JA阿蘇)。
井手さらい
必要なもの
・くわ
作業の流れ
メインの井手(水路)から、自分の田んぼに水を引くための溝掃除。
うちの井手は土なので、草を切りつつ削って踏み固める。 側面にもぐらが開けた穴がある事が多いので側面も蹴りながら固める。
あら起こし(粗起こし・荒起し)
必要なもの
- 畑用タイヤ
- アルミブリッジ2本(ラダーレール)=耕運機を水田から出す時の足場
作業の流れ
※タイヤは畑用の小さなタイヤを使う。
田んぼに水が入りやすいように、耕運機で粗く起こす。1速で一方向に回りながら全体を耕す(右回りでも左回りでも良い)。
2速以上で回ると深く耕せないので、1速でゆっくり回る。
あぜをタイヤで踏みながら回ると、もぐらの穴が多少塞がる。
田んぼ間を移動する時はアルミブリッジを使う。
使わずに無理な角度で田んぼに入ろうとすると大体ひっくり返る。自分や手伝いの人が下敷きになる危険性もあるので十分気をつける。
田んぼ間を移動する時は、エンジンをアイドリング状態よりもさらに低い状態(エンジンが止まるか止まらないかギリギリのレベルまでアクセルを落とす)にしておくと、操作を誤った時にスグに止めることができるので安心。
ひっくり返った場合1人で戻すのは困難なので、クボタなど、購入した農機具メーカーさんに連絡すれば助けてくれる。
ただし、出張料と作業料金をとられるのを忘れずに。
土が乾燥していれば問題ないが、乾いていない場合タイヤが埋まって動かなくなる可能性がある。
その場合は、荒起しは諦めたほうがよい。
タイヤを水田用に変えて、水を貯めてから耕す。
あぜの草刈り・前あぜけずり・コウダさらい
必要な道具
・くわ
・混合燃料(刈払い機に使用。ガソリンとオイルの混合物。ガソリンスタンドにお願いすると混合してもらえる。※ガソリン用の金属容器が必要)
・刈払機(草刈機)エンジン式で金属刃の方が、パワーがあり、良く切れる。
作業の流れ
あぜを塗るための準備としてあぜ(クロとも言う)の草刈りと、前あぜけずり(あぜ切り)を行う。
草は田んぼにすきこみたいので、あら開けの前に草刈りを行う。
あぜを削らずそのまま塗ると、あぜの厚みが年々増えてしまうのと、草の上からあぜを塗ると綺麗に仕上がらないので、あぜを削る。
田んぼに水を張る前に草を切り、あぜを削ったほうがよい。
水を張った状態で草を刈ると、刈払い機の刃が水に当たった際に跳ね返されて危ない。あぜ削りやコウダをさらえる時に水があると水圧で余計な力が必要になる。
草を切る時は、周りに人がいないように注意する
刈った草は田んぼにすきこむので、全体にばらまく。
鋤きこむといってもキレイに混ざり合わないので、あぜの近くには草が無いようにしたい。あぜを塗る時にキレイに塗れない。
あら開けの後に草を切ると、あぜ塗りの時にその草が土に混ざるので塗りにくい。
【作業記録】
9:30〜11:30 あぜを塗るための、前あぜけずり。草を切って、荒あけをしてその草をすきこんでからのあぜけずり、あぜ塗りというのが流れ的には良いような気がする。
こうだは、昨日母がさらえていた— 赤ペソ先生 (@spinf60) May 19, 2014
コウダは、中山間地域にある段状の田んぼの壁面と水面の角部分。
耕運機の場合、構造上タイヤとロータリー刃の間に間隔ができるので、どうしても端の方は耕せない。そんなわけでコウダをさらえる。さらえるって方言かな?
あぜ側は、あぜを塗る時にさらうことができるので気にしない
粗あけ
必要なもの
・水田用タイヤ
・アルミブリッジ2本(ラダーレール)、耕運機を水田から出す時の足場
作業の流れ
水田用のタイヤに交換する。
畑用のタイヤで水田に入ると……泥に埋まって動けなくなる。
代かきの前に、田んぼに水を張った状態で粗く田んぼを耕す。2速で右回転と左回転2周回る(どちらの回転が先でもいい)。あぜぎわを回る時はタイヤで削ったあぜ部分を踏みながら耕すと、もぐらの穴が塞がれて水漏れが多少収まる。
田んぼ間の移動は、タイヤに泥と水がついて滑りやすくなっているので粗起こしの時以上に注意する。
あぜ塗り
あら開け後、あぜを塗る。あら開けして少し置いたほうが土が
必要なもの
・くわ(フラットな奴が好ましい)
作業の流れ
[土をすくって叩きつけ、次に土を叩きつけるところをならす]がワンセット。
何回か繰り返したら、塗りつけた面にデコボコができているので、鍬に水をつけてならす。その後、上面をならし、かどをならす。(文章だとわかりづらいな(笑))
代かき
必要なもの
・肥料(農協などで「田んぼにまく肥料ください」と言えば向こうはプロなので程良いチョイスをしてくれる)
・アルミブリッジ2本(ラダーレール)
・しろかき棒(レーキとも呼ぶ)アルミ製のは軽くて使いやすい。昔は木で作っていた
作業の流れ
代かき前に肥料を散布する。肥料は規定量の1.5倍にしておいたほうが良い(水を張っている影響で効果が薄まる)
3速で右回転・左回転・斜めの3周まわる。斜めに回るのが重要で、斜めに回った後はだいたいキレイにならされている
回った後にしろかき棒で土をならす。微調整的な感覚。
水を多めにしておいたほうが、土が水と撹拌されて代かき棒で移動しやすいが、高低差のある部分に土を運ぶ作業は難しい。
代かき後は泥はサラサラになっているので、あぜ塗りには向かない。
代かき後は、水の量を減らし土が出るか出ないかギリギリのあたりになるように水の量を調整する。そうすることによって、代かき後の土が田植えに適した硬さになる。
水が多すぎると、田植えの際に土がやわらかすぎて苗が浮かんだり倒れたりする。
まとめ
私の手帳に書いてある備忘録はだいたいこんな感じです。
コレで手帳を無くしても、このブログを検索すれば見つけられるぜ!備忘録ブログ万歳!(笑)
そんなわけできょうの備忘録はここまで。
赤ペソ先生(@spinf60)でした。
またどこかの備忘録で(^_^)/~